パッケージ関連の製品を製造しており、日本のみならず世界的な視野を持っている朋和産業。
朋和産業は元々海外志向が強く、実際に海外に複数の拠点を設けていました。
そんな中新たに東南アジアのタイに、現地法人を設立しました。
ただ単に海外に朋和産業の支社や支店を設置するだけでも大きな出来事ですが、今回は現地法人の設置ということでより大きなビジネスチャレンジとなっています。

現地法人の会社名は、「Howa Matai Packaging(Thailand)Co.,Ltd.」となっており、日本語で記すと「マタイ朋和パッケージング(タイランド)株式会社」となります。
「ほうわ」というワードが現地法人の会社名にも入れられており、今後のタイやその他の東南アジア各国でのビジネス拡大の際に大いに役立つことは間違いないでしょう。

バンコクの中心部にあるわけではありませんが、バンコクから自動車で数十分で行くことができる距離にあるので、利便性も比較的高いと言えそうです。
この法人は2017年4月1日より本格稼働しており、すでに業務を開始しています。
日本の朋和産業の影響力を東南アジア地域でより大きくするためには、マタイ朋和パッケージング(タイランド)株式会社の存在がとても重要になってくるでしょう。

タイに置いた現地法人の出資割合は、朋和産業と東京都台東区に本社を置く日本マタイ株式会社が半分ずつとなっており、「マタイ朋和パッケージング(タイランド)株式会社」という社名を見ても、これら両社の名前が入っています。

パッケージは先進国のみならず開発途上国などでも当たり前のように毎日使用されているアイテムです。
特に途上国においては今後パッケージの使用量が爆発的に増えることが予想されており、それを見越した上での現地法人の設立であったのでしょう。

この現地法人の資本金はタイの通貨で30百万バーツとなっていて、これは日本円に換算すると約1億円に近い金額となっており、この出資金を見ただけで期待の大きさが十分伝わってきます。
事業の内容については軟包装や重包装に関する製品の販売となっているので、製造については別の場所で行って輸送をしてタイなどの現地で販売するということかもしれません。
いずれにせよ需要が拡大すると現地でも製造を行うはずです。

朋和産業のみならず近年は、様々な企業において現地法人の設立が度々行われています。
ただ単に支社や支店を設けるだけではできないようなことも、現地法人を作っていると行いやすいのかもしれません。

タイは日本とは異なり、まだまだ市場が成熟していく可能性が高いですし、これから軟包装や重包装に関するアイテムの売り上げが伸びることはほぼ間違いないでしょう。
こういったところに目をつけて実際に行動を起こすというのは簡単なことではありませんが、経験豊富な朋和産業だからこそできたのかもしれませんね。

単純にパッケージといっても、それぞれの国によって求められているパッケージの種類は大きく違います。
食品を追うためにパッケージを使うことも多いのですが、そもそも日本とタイなどの東南アジア各国では好まれる食事内容も違えば、お店で販売されている商品も大きく異なっています。
根本的に考え方が違う面も多々あるので、タイに現地法人を作る、現地の人に最適なパッケージを作ることが本当に望ましいです。

朋和産業は昨年秋には台湾に現地法人を設立していますし、今年の3月には英語バージョンの公式ホームページも制作して、公開を開始しています。
これらを見るとわかりますが、日本国内のみならず積極的に海外に目を向けてビジネス展開をしていく姿勢が見て取れます。

朋和産業株式会社について